砂の惑星 考察 前篇

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はじめまして ありあと申します。

この度、ハチさんが投稿された「ハチ MV「砂の惑星 feat.初音ミク」 by ハチ VOCALOID/動画 - ニコニコ動画」が100万再生を突破されたそうなので、蛇足ではありますが、考察記事を書こうと思います。

 

ハチさんと同じ時代を視聴者として過ごした人間のいち「応答」としてお読みになっていただければ幸いです。

 

初めに、ハチさんミリオン達成おめでとうございます、そして素敵な楽曲ありがとうございます。 

 

それでは考察を始めていきます。

まずこの作品の投稿名は、「ハチ MV「砂の惑星 feat.初音ミク」」となっています。

そこで今までの投稿タイトルと比較してみましょう。

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ハチさんは、以前のハチ名義での楽曲は【オリジナル曲PV】曲名【使用Vocaloidという形式で投稿されていました。

米津玄師としての投稿が増えていくことに起因し、投稿形式は米津玄師  MV「曲名」という形式になっていきます。

しかし、「feat.初音ミクが用いられたのは今回が初めてです。

この「feat.初音ミクという形式は投稿者自身が使用することは珍しく、HoneyWorksさん等はこの形式をとっていますが、少数派に入ることは間違いないでしょう。

 

feat. という形式自体は客演を意味しますが、この形式はEXIT TUNESさんの「EXIT TUNES PRESENTS Vocarhythm feat.初音ミクを始め、メジャー流通コンピレーションアルバムでも用いられてきた形式でした。

果たしてこの投稿形式が意味するのは何なのでしょうか。

ここで今回の動画投稿についてハチさんが寄せたコメントを以下に引用します。

 

ボーカロイドを取り巻く環境も僕が遊んでたころとは随分様変わりしたと思います。
テーマ曲のお話を頂いたのをきっかけに、今ハチとしてミクと曲を作るのであればどういう形にするのが一番最適だろうか?と考えた結果、ああいう形になりました。
自分が見てきたボーカロイドの原風景、あのころ砂場で僕らが作り上げたお城を思い出しながら、懐かしい気持ちと新しい気持ちのちょうどいいところを探していけばそこに「砂の惑星」がありました。

米津玄師ハチ名義のボカロ曲「砂の惑星」MV公開、南方研究所と5年ぶりタッグ - 音楽ナタリー

 

「ハチとしてミクと曲を作る」という形式、その姿勢こそが「ハチ MV「砂の惑星 feat.初音ミク」」というタイトルに現れていたのではないのでしょうか。

 そして、このタイトルは同時に、この曲の歌い手が「初音ミク」一人には定まらないことをも示唆しています。

 

かつてryoさんの投稿した「ODDS&ENDS」は「砂の惑星」同様に「ボカロと作者の物語」を歌ったものでしたが、この楽曲を神格化した一部の人が、歌い手のカバーした動画に対し、批判コメントを投下し動画が荒れるという事例がありました。

 

ハチさんも今回の動画投稿に当たり、10周年という大きな節目でもある「マジカルミライ」というイベントで何かしらの騒動(言い過ぎではありますが)が起こることを避けるためにも「feat.初音ミク」という形式で投稿をしたのではないでしょうか。

 

事実本人のTwitter上でも以下のような発言が為されました。

実際この一声で現在「砂の惑星」の歌ってみたは大変にぎわっており、一視聴者の私としてもうれしく思います。

 

さて、投稿形式については語りつくしましたので、楽曲及び動画の考察を行っていきます。

 

この楽曲の大筋は先ほども述べた通り「ボカロとボカロPのストーリー」であると私は考えます。

それでは考察していきます。

 

一番ABメロでは「砂の惑星」の現状が語られています。

歌詞で特筆すべき部分は「立ち入り禁止の札で満ちた」の部分でしょう。

危険であるから立ち入り禁止なのか、それとも「誰かが意図的に立てたものなのか」、どちらにせよボカロの活躍の場が限られてきたことを示唆するのではないでしょうか。

実際ボカロ自体が衰退の途を歩んでいるのは、2007,8年~2014,5年までとを比して見れば明らかであると思います。

しかし、それは何らかの外的要因ではなく単に「ボカロ離れ」している人々が増えたからでしょう。

もし「立ち入り禁止の札」が意図的に立てられたものだとすればそれを立てたのは「ボカロ離れ」をした視聴者、投稿者なのでしょう。「ボカロは変わってしまった」、「もうボカロはいいや」、そんな思いが立ち入り禁止の札をそっと立ててしまったのでしょう。

 

そして「マジカルミライ2017」という大きなイベントを前に「ボカロ復興」という「祈り」をただ、ただ捧げるのです。

もし、「心残り」があるなら一緒に歩かないか、と。

 

 長くなってきましたので続きは中篇、もしくは後篇で語らせていただきます。